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木漏れ日の中の“バイカオウレン”

高知に移住して2年と少し。まだ自然の中で群生しているバイカオウレンを見たことがなかったので、花開時期に合わせて佐川町の 牧野公園 へ。 佐川町は古い街並みと住民の方々の植物愛が伝わってくる素敵なまち。なにより、まち全体を植物園に見立てて住民自らが植物の管理をされているのが素敵です。お休みの日にゆっくり散歩がしてみたくなるまちなのです。さすが牧野博士の出身地。( 佐川町/まちまるごと植物園 ) ここから先がバイカオウレンの群生地 まずはバイカオウレンのおさらい。 日本固有種の植物で、キンポウゲ科オウレン属の常緑の多年草。福島県以南と四国に分布。山地帯〜亜高山帯の針葉樹林の林床に育成。細長い根茎は横に這い、地下で匍匐茎(ほふくけい)を出して繁殖する。花期は4〜6月。 【絶滅危惧種】 ということなのですが。高知のバイカオウレンは標高の高くない100メートル位のところに自生していますし、花期も1月下旬〜3月上旬、花の形も少し違います。 自生地によって個性が変わるのか、四国のバイカオウレンは厳密には『シコクバイカオウレン』というのだそうです。どちらも綺麗なので、そこら辺はまぁヨシとしましょう。(笑) ヒノキの林床に、小さなバイカオウレンがたくさん! 苔とヒノキの枯葉の腐葉土の林床。小さな花たちがとても居心地良さそうに群生しています。まだ寒い立春の時期(撮影時:1月21日)に、木漏れ日の中に咲く雪の結晶のようです。日差しとのコントラストがなんとも美しい! 絵になりますね〜 佐川町出身の植物学者、牧野富太郎博士が生涯で一番愛した花ということもあり、葉っぱの形が 『 牧野植物園 』のシンボルマークにもなっています。 白く花弁(はなびら)のように見えるのは萼片(がくへん)で、黄色の小さなお椀状のものが蜜腺に退化した花弁です。(アジサイとかと同じですね。) 黄色のお椀が花弁なんて不思議ですね! 葉っぱの形も個性的 葉(5出複葉/ごしゅつふくよう)は5枚に分かれていて、その一枚一枚の小葉(3浅裂/さんれつよう)には3つの切れ込みが入っています。「この花には、この葉っぱしかない!」という美しいバランスです。(笑) ヒノキの枯葉もきれい 撮影中にアリが黄色のお椀で食事してたので、バイカオウレンは虫媒花(ちゅうばいか)だと思いますが、他にどんな昆虫が受粉の手伝いをしているのでしょうか。開花時期

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