城西公園の2つのシンボルツリー

高知市にお住まいの方にはお馴染みの高知城下の「城西公園」。ここで一番背の高い木はなんだかわかりますか? 答えは「ラクウショウ」と「メタセコイア」。同じヒノキの仲間ですが、樹形は丸みのあるラクウショウ、円すい形のメタセコイアとそれぞれ個性が違います。そして2種類とも針葉樹としては珍しい落葉樹。葉の付き方もそれぞれ違います。

ラクウショウは葉が互い違いの「互生」

* ラクウショウ/落羽松:別名「沼杉」。明治14年アメリカから送られたものを、吉田松陰門下生の品川弥二郎が高知県に7本寄贈、今でも高知県庁の西入口に2本、高知城の三の丸に1本、計3本が見られます。(城西公園の落羽松はもう少し新しい時代に植樹されたようです。)

メタセコイアの葉は対に揃った「対性」

* メタセコイア:生きた化石/香川県出身の古植物学者・三木茂が命名
。イチョウとともに化石植物といわれる遺存種。1941年三木博士が化石を発見。その4年後、中国四川省でメタセコイアが生き残っていたことが判明。その後、苗木が日本に送られ、現在では全国各地で見ることができるようになりました。

パッと見の雰囲気は似ていますが、よく見ると全然違う。葉の付き方の違いが分かるだけでも木を見る目が変わってきます。木も人も同じで、パーソナリティーを理解するつもりで接してみませんか。グンと身近な存在になります。

「ラクウショウ」も「メタセコイア」も、春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の樹形と、一年を通して本当に綺麗な姿を楽しめますので、地元の方は是非一度会いに行ってみてください。

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